「コトづくり」と「空間づくり」、around のこと

これまでのこと

こんにちはIndigoディレクターの菊池です。

先日、Indigoで内装をお手伝いさせていただいた那覇にあるカフェ、「トックリキワタ珈琲店」さんにお邪魔しました。コーヒーはもちろんなんですが、焼き菓子が美味しくて大人気のカフェです。でも何より、店主お二人のお人柄が本当に魅力的で、それも人気の秘密だと確信しています。家具や什器について言えば、一点一点で見ると「Indigoのプロダクト」なんですが、お店として使い込まれていくうち、やっぱりそれは「トックリキワタ」さんとして、オリジナルの雰囲気を醸し出しており、「あぁ、やっぱり家具って使うヒトがいて初めて完成するんだなぁ」と感じ入った時間でした。

さて、ブログを書き始めて以来、Indigoの「これまでのこと」に触れているのですが、そうなると2015年~2016年まで2年間行ったプロジェクト「around the table by Indigo(以下aroundと略します)」のことについて触れないわけにはいきません。

このプロジェクト、店舗の増築(今の店舗の内壁より向こう側のスペース)のタイミングでスタートしたもので・・・

1:3ヶ月に一回、「くらしにまつわるテーマ」を設定し、それを店舗で表現する

2:同時にWEBサイトでテーマにまつわる記事を掲載する(WEBマガジンですね)

を軸に展開したもので、テーマによっては、作家さんや別の店舗さんなどともコラボしたりして、それはそれは盛りだくさんな活動でした。

いちばんはじめのテーマの時。コーヒーを出しました。

そもそもなぜ“around”をやるにいたったのかは、いくつか理由がありました。

まず、前回のブログで触れていた通り、インターネット上から、そしてだんだんと実店舗においても「Indigoは雑貨屋ではなくて家具屋なんだな」というポジションが確立してきて、そうなると、「どういうヒトたちがどういう価値観で家具を作っているのか」という「世界観」をお客様にお伝えしていくことが大事だなと考えるようになったから。ただしこれは、「私たちはこういうことを大事にしています!」と「自己紹介」的な情報を発信していくだけではつまらない。「なんかこの人たち面白そうだし、いつも何かに取り組んでいるな、次は何をやるのかな?」という期待を持ってもらうために、季節ごとに大改装をし、絶えず情報発信をするという仕組みを自分たちに課したのです。合言葉は「次のNEWSになるポイントは何?」というモノづくりというよりもコトづくりの視点によるものでした。

グリーンがテーマだった時のやつ。またやりたい。

もう一つは、その後のIndigoの展開と合わせてみていただくとお分かりいただけると思うのですが、Indigoは「家具が作れる」だけでなくて、「空間づくりも得意なのである」、ということを世の中に知っていただこうという、これまた「次に目指すポジション」があったのでした。当時、Indigoはようやく「家具屋ですよ」というポジションを確立し、納品されていく家具も、せっせとWEB上で公開し、人気の商品は「カウンター食器棚」など、単品レベルでの傾向もありました。「次にどこを目指すか?」と言ったら、個人のお客様でいえば、単品の家具だけではなく、それが置かれる部屋全体、あるいは、お店でいえば什器単品ではなく、お店の内装も、お客様と一緒に作っていくパートナーになりたい、というのが私たちの答え。

子育てをテーマにした時、発見が多かった回です

そう、だからプロジェクト名が「around the table」だったんですね。空間のことを考えるには、家具の周りのことを考えなければならない、その周りで暮らす人の気持ち、どんなことに心地良さを感じるのか、ということについて、とことん考えなければならない、というのが2年間のミッションでした。

コンセプトややることは決まったけれども、実際に続けるのはそれはそれは大変で(笑)。毎回テーマを決めて、お店の内装を企画して、発信内容の企画も立て、取材なども行い・・・なんてやってたものですから、2年間8テーマを途切れなく回せたというのは、今考えると本当に、努力の賜物。亮さんとようこさんは本当に大変だったと思います。

でも、こういうのはじわり、と効果が出てくるもので、その後、様々なお店からお声がけをいただくことも増え、新築のダイニングルームやキッチンなど、「空間」単位でのお仕事が増えていったことも事実です。やっぱり、「やれますよ!」ということを世の中に「絵」で発信していくことって大事だなぁと思った経験です。

その後、「around the table」は役割を終了したと判断し、Indigoの、「個人のかた向け/店舗などの事業者さま向け」という二つの機能として変換。プロジェクトは2年間を持って収束としました。

たくさんの思い出が詰まった2年間で、得るものもたくさんありましたし、3ヶ月ごとに変わる店内に最初に入る時のときめきは今も忘れられません。一方で、菊池が店に出ることが増え、「接客」に関する考え方がようこさんとあまりに違うので、ようこさんが落ち着かなくなってしまうことがわかり、菊池はやはり店には立たない、接客については口を出さない、なんて暗黙のルールができたりしたなんてのもチームとしての経験値でした。笑

当時のテーマごとのアーカイブ記事は今でも残してありますので、興味のあるかた、最近Indigoを知ってくださったお客様はぜひぜひご覧になってみてくださいね!

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