一緒にやっていく「前夜」的な話。

これまでのこと

こんにちは、Indigoディレクターの菊池です。

最近でこそ「リモートワーク」が「ニューノーマル」などと話題になっておりますが、よく考えると、ここで振り返っている10年前から、Indigoの比嘉夫妻と私は、バリバリ沖縄⇄東京で仕事を共にしており(当時はメールと電話です、基本)、お互い沖縄県内にいる今でも、対面とリモート会議とを使い分けています。物理的な距離はとっくの昔に超えていたのです。ふふふ。

さて、いよいよ「全国に家具屋として存在感を発揮すべく」自店サイト(ホームページ、ですね、当時の通称は)を制作し始めたチームIndigo。沖縄と東京、感性が近ければスムーズに行くかとおもいきや・・・それなりに色々と意見が合わなくて、(今考えれば小さな)苦労もありました。

私の話からすれば、当時は私も企業に属しており、いわゆる「中の人」として外部のクリエイターさんの人と仕事をするディレクター的位置付けが本業でした。どちらかというと、「クライアント」側の人間として、希望や指示を出していくような仕事でした。「そこで培ったノウハウを、Indigoの案件でも活かすぞー」と思っていたので、なんか妙にシナリオが固まり過ぎているきらいがありました。

亮さんとようこさんも、ずっと二人で仕事をしていたところを、急に東京の人間から「わあわあ」言われて(笑)一緒に仕事にするなんて、未知すぎて、ドキドキだったのではないかと思います。たぶん。

そんな中でも、ひとつのものを作っていくわけですから、細かい意見が違うわけですね、やれ、ロゴがどうの、サイトのデザインがどうの。今考えると「ディテールに目がいき過ぎて、大局のスピードが遅くなるほうがロスである」的な話も通じ合う仲ですが、これがいちいち、一週間くらい議論が続く。それなりに時間がかかりながら作っていきました。冒頭にも書きましたが、当時はもちろんZOOMもLINEもないわけです。オンラインのやりとりも今ほどのスピード感ではありませんでした。

でもこの当時、私はすごく成長をさせてもらったなと思っています。ふだんの仕事では「クライアント」側の視点でものを見ることばかりでしたから、ここで初めて、普段お仕事をご一緒している「外部スタッフのかたがた」の気持ちというものがわかったのですね。「こういうことを言われると嬉しくて、こういうことを言われるとムカつくのか」とか(笑)。

それだけではなく、「自分ではないかと対話をすることで新しいものを創り出す」という経験値が積めたことは非常に大きかったと思います。これは、今のIndigoでもとても大事にしていること。私たちが提案したい家具や内装というものはありますが、それは実は対話の先に「滲み出る」ものであって、まずは「使い手」であるお客様の希望や、「モノから得たい気持ち」であるとか。そういうものを立脚点にした仕事をするべきであるということを、お互い「他者との仕事」を濃厚に経験しながら、実感していったように思います。

もちろん10年前にいきなりそのことに気づいたのではなく、あそこが始まりだったのではないかと、「今、振り返ると思う」ということですが。

そんなこんなでサイト(ホームページ)ができていくのですが、当時から、「サイトがあればいいってもんじゃない」という考え方はしっかりあったので、問題は「どうやってサイトに人に来てもらうか」でした。そこでも、3人で相談しながら、色々アイデアを試してみるのでした。それはまた次の機会にて(おそらく、オンライン販売に力を入れたい小売の方々も、最近ますます多くなっているような気がするので、需要があるかはわかりませんが、別立てでまとめてみようと思います)。

【こぼれ話】

サイトの流行り廃りってのは、ゆるーくいつの時代もありまして。当時の流行は「とにかくなにもかにも真っ白」だったように思います。笑 白いとおしゃれ、みたいな。Indigo以外でも、「とにかく白けりゃいい」みたいな話が多くて、当時、ぶつくさ言っていたことを書きながら思い出しました。最近はそうでもないですね、そういえば。

コメント

タイトルとURLをコピーしました